空の単位 海の単位 陸の単位

2022/06/01

航空 船舶 単位

t f B! P L

海・空のマイル(seamile)、陸のマイル(mile)

海・空のマイル(seamile)、陸のマイル(mile) マイルと表すが長さが異なるため、双方を区別するため
海上や上空で用いる長さの単位 海里 浬 マイル。
「シー・マイル」(sea mile)、「ノウティカル・マイル」 (nautical mile)
陸上で用いる「マイル」を「スタチュート・マイル」 (Statute Mile) と呼び区別する場合がある。


海・空の「ノウティカル・マイル」 (nautical mile)

海上で船の位置を表すのに緯度、経度を用いるのが便利であったことから、地球表面上で緯度1゚の長さの平均値を目安に定められたものであるが
地球表面上で緯度1分に相当する長さを1海里としている。
地球の360分の1が緯度1度、1度のさらに60分の1が緯度1分。したがって、南極・北極を通って地球をぐるりと一周する長さの(360×60=)21,600分の1の長さが1海里ということになる。メートルで表すと1,852m(1.852km)になる。
また,船及び航空機の速さを表す単位は「ノット(knot)」で、1時間に1海里進む速さ(毎時1海里の速度)が1ノットという。1ノットは、正確に 1852 m/h = 約 0.514 444 m/s である。

マイルという言葉は、ラテン語で千歩を意味するmille passusに由来する。1500年頃に航海用具が開発され、地図製作者が緯度の平行線と経度の経線からなる座標系を使い始め、16世紀後半には、地球が球体であると仮定すれば、赤道や子午線などの大円に沿って海上距離と度数の比が一定であり、大円に沿った距離は1度あたり60マイル、つまり弧分あたり1海里である。イギリスの数学者、地理学者、ロバート・ヒューズ(Robert Hues)は1594年に著作『Tractatus de globis et eorum usu』(地球儀とその使用に関する論文)で発見を発表している。

地球は完全な球体ではなく、極がわずかに扁平な扁平球体であるため、緯度の1分は一定ではなく、極では約1,861メートル、赤道では1,843メートルである。フランスや他のメートル法の国は、原則的に海里は緯度45°の子午線の弧分であるとするが、それは1世紀前に発達したよりありふれた計算を現代的に正当化したものである。19世紀半ばまでに、フランスでは1791年に定義されたメートル、すなわち四分子午線の1千万分の1を経由して海里を定義していた。 したがって 

10,000,000メートル/90×60= 1,851.85 m ≒  1,852 m が1海里のメートル法上の長さとなった。1906年にフランスがフランス海軍のために法制化し、多くのメートル法国は1929年の国際水路会議で国際的な使用のためにそれを認可することに投票した。

クラーク1866年版楕円体の半径は6,370,997.2メートルなので、1,853.2480メートル(6,080.210フィート)である。アメリカは有効数字5桁で海里を6,080.2フィートとし、イギリスは有効数字4桁でアドミラルティ マイルを6,080フィートとした。
1929年、モナコの第1回国際臨時水路会議で国際海里は正確に1,852メートルと定義された。アメリカは1954年まで国際海里を採用しなかったが、イギリスは1970年に採用し、旧単位の法的には現在1,853メートルへと変換されている

出典:Nautical mile - Wikipedia


陸のマイル(mile) 「スタチュート・マイル」 (Statute Mile) 国際マイル

マイル、他のマイルと区別するために国際マイルまたは法定マイルと呼ばれることもあり、英国の帝国単位および米国の慣習的な距離の単位で、どちらも、5,280 イギリスのフィート (1,760ヤード) に等しい長さの古いイギリスの単位に基づいている。制定マイルは、1959年の国際協定により、イギリス連邦とアメリカの間で標準化され、SI単位を基準に1,609.344メートルと正式に再定義された。

エリザベス朝時代のイギリスではハロン (furlong)の方が重要だったため、1593年に制定マイルを8ハロンの5,280フィートに相当するもの1,609.343mとした。その後、この形式のマイルは大英帝国全体に広がり、その後継国のいくつかは現在もマイルを採用している。
米国地質調査所は現在、公的な目的ではメートルを採用しているが、1927年の測地系データのレガシーデータにより、米国の測量用マイルを使用していた (6336/3937キロ) 1,609.347m 

2022年に正式に段階的に廃止される予定であるが、引き続きいくつかの使用が見られる。国際単位系(SI)に移行した際、ほとんどの国がマイルをキロメートルに置き換えたが、リベリア、イギリス、アメリカ、人口100万人未満の多くの国など、一部の国では国際マイルが引き続き使用されており、そのほとんどはイギリスまたはアメリカの領土であるか、イギリスまたはアメリカと歴史的に深いつながりがある国である。
出典:Mile - Wikipedia


海・空の共通点

使用する距離の単位(海里)が同じなだけでなく船舶と航空機には共通点が多い。
これは航海を参考(踏襲)して航空の世界があるからであろう。

キャプテン Captain

航空機では、機長を、船舶では船長をさします。制服の肩章と袖章にある金色のライン(機長が4本、副操縦士が3本)も、船舶の慣習から来たもである。

ギャレー galley

航空機では、客室乗務員が働く、機内食や飲み物を置いてある場所をギャレーといい、
船舶でも食事の調理や準備をする場所をいう。

クルー(Crew) キャビン(Cabin)

航空機でも船舶でも乗組員のことをクルーという。
船室をキャビンというように飛行機の客室をキャビンという。

airport(空港)、port(港)
aircraft(小型飛行機)、craft(小型船)
airship(大型飛行機)、ship(大型船)

それぞれに対応する同じものを表している。

飛行機の機体の左側をポートサイド(port side)、機体右側をスターボードサイド(starboard side)と呼ぶ。これも船舶の呼称を踏襲している。
かつては操作する(Steering)面(Board)という意味でスティアリングボードと呼ばれていたものがなまってスターボードになったといわれている。800年~1050年ごろバイキング時代の船は、現在のように舵を船底の中央に設置する技術がまだ無かった。右利きの人間が直接操舵を行う際には、舵を右側に付けたほうが扱いやすかった為、大きな舵を船の右側に付けて操舵していた。現在も船長室は右舷側にあることが多いのは、舵のある右舷側が船の上座にあたる為だとされている。帆船同士が接近した際には左舷に風を受ける方が回避行為を取るべきという「スターボード艇の優先の原則」があり、このルールも舵が右舷に付いていた時代に右舷側から風を受けると船が左に傾くことで舵が浮き上がり気味になり、操舵性が悪くなっていたことから、他方の船が避けるようにしていた慣習の名残である。これは帆船の航行に由来する原則だったが、現在でも動力船の衝突予防にも適用されている。この法律により海上では右側通行となっており、航空法でもこれを踏襲し航空機も同様に右側通行となっている。
さらに、現在でも船舶が接岸時に左舷を向けることが多いのも、当時の船が接岸する際に舵がついていない左側(左舷)を向けるようにしていたことの名残で、左舷のことをポート(port)サイド(港側)と呼ぶのはここから由来しており、左側(港側)にから乗り降りするのも航空機にも引き継がれている。乗降する橋をボーディングブリッジというのも船舶にならい航空機も同様である。

このブログを検索

ブログ アーカイブ

最新の投稿

クリスマスイブにはサンタクロースのプレゼント配送を追跡する

12月24日にサンタクロースを追跡する方法 サンタをリアルタイムに追跡するには、いくつかのWEBサイトでサンタ追跡情報を得ることができる。どのサイトも12月24日に実際にサンタクロースが仕事を始めてからの追跡になるためそれまでは、当然、位置情報は表示されない。 一番有名で歴史があ...

自己紹介

自営無線通信のエンジニアをしていました。現在はコンピュータ系。理科っぽいものが好きなので、電子工作、BCL、アマチュア無線、RCカー、カブトムシ、金魚、熱帯魚、自作コンピュータ、カメラ、ドローンなど一通り通過しております。 現在は、飛ぶものと昔のものに興味があります。

QooQ