オーロラ発生の可能性を予報する オーロラ予報 オーロラフォーキャスト(Aurora Forecast)

2022/06/12

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オーロラ予報  オーロラフォーキャスト(Aurora Forecast)
アラスカ大学 地球物理学研究所
Aurora Forecast | Geophysical Institute  オーロラ予報 地球物理学研究所

NASA's IMAGE Spacecraft View of Aurora Australis from Space
NASAの衛星が捉えた宇宙からのオーロラ
NASA's IMAGE Spacecraft View of Aurora Australis from Space

オーロラの発生原理

太陽からは「太陽風」と呼ばれるプラズマの流れが常に地球に吹きつけており、これにより地球の磁気圏は太陽とは反対方向、つまり地球の夜側へと吹き流されている。太陽から放出されたプラズマは地球磁場と相互作用し、複雑な過程を経て磁気圏内に入り、地球磁気圏の夜側に広がる「プラズマシート」と呼ばれる領域を中心として溜まる。このプラズマシート中のプラズマが何らかのきっかけで磁力線にそって加速し、地球大気(電離層)へ高速で降下することがある。大気中の粒子と衝突すると、大気粒子が一旦励起状態になり、それが元の状態に戻るときに発光する。これがオーロラである。発光の原理だけならば、オーロラは蛍光灯やネオンサインと同様である。プラズマシートが地球の夜側に形成されるため、オーロラは基本的に夜間にのみ出現するものである。しかし昼間にもわずかながら出現することがある。
出典:オーロラ - Wikipedia
参考:TDKオーロラプロジェクト | TDK株式会社


オーロラ予報 アラスカ大学 地球物理学研究所
Aurora Forecast | Geophysical Institute  オーロラ予報 地球物理学研究所

アラスカ大学 地球物理学研究所で、オーロラ発生の可能性を「27 日間の予測」、「3日間の予報」、「1時間予報」の三つのスパンで表示させている。

Aurora Forecast キャプチャ
Aurora Forecast

1時間予報
米国海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センター(SWPC)のOVATIONオーロラ予報モデルは、30分ごとに更新される。このアニメーションは、過去24時間に北半球で発生したオーロラ活動を示している。アニメーションの最後の数秒を早送りすると、今後30分間の予報を見ることができる。
オーロラは日中の明るい時間帯には見えない。 そのため、モデルでは地球の日照側を青で、夜側の時間帯をグレースケールで表示している。

3日間の予報
また、リモートセンシング衛星は、地球に向かって物質を放出する衝動的な噴火の兆候や、高速で流れ続ける物質が地球に向かっている領域を監視している。いずれの場合も、太陽から放出された物質が地球に到達するまでの時間は1〜3日程度なので、太陽で観測された事象や状況をもとに、このような時間スケールで予測することができる。

27 日間の予測
地球が24時間で自転するように、太陽も27日で自転している。太陽表面では、高速のプラズマが発生し、地球上ではオーロラ活動が活発になる現象が見られる。その現象は、黒点、コロナ質量放出、フィラメント、プロミネンスなどである。太陽は自転しているため、太陽現象や高速プラズマの領域は、現象が消滅するまで27日周期で繰り返される可能性がある。したがって、今日高いオーロラ活動があったとしても、27日後に再び高いオーロラ活動が発生する可能性がある。この27日間の回転をキャリントン回転と呼ぶ。



三日間予報とエリア選択


「赤のカコイ箇所」のボタンで、前日、当日、翌日を、それぞれの選択することができる。3日間予報の表示(オレンジのカコイ箇所)がそれぞれの日にちに対応して変化する。
「オレンジのカコイ箇所」3日間の地磁気活動の日次予測を3時間間隔で表示。現在の時間間隔が青色で強調表示される。
「青のカコイ箇所」クリックするとそれぞれの地域を選択することができる(北米  ヨーロッパ  北極 南極  アラスカ)




「紫のカコイ箇所」1時間予報の表示 米国海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センター(SWPC)のOVATIONオーロラ予報モデルは、30分ごとに更新される。このアニメーションは、過去24時間に北半球で発生したオーロラ活動を示している。アニメーションの最後の数秒を早送りすると、今後30分間の予報を見ることができる。クリックすると宇宙天気予報センターへ飛ぶ。
「水色のカコイ箇所」27 日間の予報が表示される。下のスライダーでさかのぼることができる。
Kp指数5以上が赤、4が黄色、3以下が緑で表される。オーロラが出る可能性が高い順に 赤>黄>緑という事になる。


Kp指数は1949年にドイツ・ゲッチンゲン大学の Bartlesによって考案された指数で、 現在はドイツのGeoForschungsZentrum (GFZ) Potsdamによって算出されている。 この指数はサブオーロラ帯 (オーロラが頻繁に見られる領域の少し赤道側) でのUT3時間の地磁気擾乱の振幅を対数的に、 28段階で (静穏な順に 0,0+,1- ... ,9-,9) 表現したもので、 地磁気の擾乱の程度を表す指数として比較的広く使われるほか、 地磁気静穏日・擾乱日を決定するのにも用いられます。 
Kp指数の範囲は0~9で、
「0」は地磁気活動がほぼないということを示し、オーロラはほぼ出現しない。
「9」は地磁気活動の最大級レベルで、オーロラが最も強い状態で、Kp値が5以上であれば地磁気活動の地磁気嵐と言われる。

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自営無線通信のエンジニアをしていました。現在はコンピュータ系。理科っぽいものが好きなので、電子工作、BCL、アマチュア無線、RCカー、カブトムシ、金魚、熱帯魚、自作コンピュータ、カメラ、ドローンなど一通り通過しております。 現在は、飛ぶものと昔のものに興味があります。

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