IIIF(トリプル・アイ・エフ)国際画像相互運用性フレームワーク

2022/06/08

IIIF デジタルアーカイブ 規格 情報

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デジタルアーカイブで利用される国際規格 IIIF

IIIF(International Image Interoperability Framework)
IIIF(トリプル・アイ・エフ) ロゴ

IIFは、サーバーからWeb上のさまざまな環境への画像やオーディオ/ビジュアルファイルの配信を標準化する方法であり、そこでそれらをさまざまな方法で表示および操作できる。

現代の Web ブラウザーは、「.jpg」 や「 .mp4」 などの形式を定義されたサイズで表示する方法を理解していますが、それ以外のことはあまりできない。IIF仕様は、画像やオーディオ/ビジュアルファイルを表示するだけでなく、より豊富な機能を可能にするために、すべてのブラウザがどのように機能するかを定義する一般的なWeb標準と一致している。画像の場合、これは、ディープズーム、比較、構造(書籍などのオブジェクトの場合、構造=ページ順序)、および注釈を有効にすることを意味する。オーディオ/ビジュアル素材の場合、キャプション、転写/翻訳、注釈などとともに、複雑な構造(1つの映画を構成する複数のフィルムリールなど)を提供できることを意味する。
IIIF は、これらのオブジェクトを一貫した方法で動作させ、利用者間の移植性、機関の境界を越えて素材を接続して統合する機能などが可能になる。

イメージ API とプレゼンテーション API

IIIFには、デジタルオブジェクトをサイトに配信することと表示することの2つの主要なコンポーネントがある。

オブジェクトの配信

Image API は、イメージ サーバーがイメージ ピクセルをビューアーに配信する方法を定義し、画像をフルサイズの画像として、またはより小さいサイズ、ズームされた部分、回転したビュー、または白黒バージョンとして送信できる。これらの設定はすべて、画像 API リソースの URL の一部を変更することによって指定される。Image API Playrgroundに向かい、Image APIパラメータのいくつかを調整すると、実際の画像でどのように動作するかを確認することができる。

Image API は、単独で (最も一般的には、TIF や JP2000 などの非常に高解像度のファイルの高速で深いズームを可能にするために)、または追加の表示機能のためにプレゼンテーション API と共に実装できる。


オブジェクトの表示

プレゼンテーション API は、基本的なメタデータと構造をデジタル オブジェクトにアタッチし、ビューアーでの表示方法を定義します。これは、IIIFオブジェクトのすべての異なる要素(単一の画像、一連の画像など)を基本的なメタデータ(タイトル、説明、権利情報など)と構造情報(ページ順序など)にバンドルするJSONファイルであるマニフェストを介して行われる。
多くのIIFビューアーがあり、汎用ツールもあれば、特定の種類のコンテンツや機能に特化したツールもあります。IIIF 互換ビューアーを使用すると、通常、ユーザーは画像オブジェクトのパン、ズーム、回転、サイズ変更、およびオーディオ/ビジュアル ファイルの再生を行うことができる。テキスト、オーディオ、場所などを含む注釈を許可するものもある。また、1 つのコレクションのオブジェクトを並べて比較できるものもある (オブジェクトの Manifest がユーザーが使用できるようになっている場合は、複数のコレクションのオブジェクトも比較できる。
 出典:仕組み IIIF |国際画像相互運用性フレームワーク https://iiif.io/get-started/how-iiif-works/

IIIF対応ファイルビューアーで表示のさせ方

アーカイブのIIIF対応ファイルのURLをビューアに指定して読み込ませることで表示することができる。これにより異なるデジタルアーカイブのデータを並べて表示させるなど、データの横断利用が可能になる。
ビューアは、主要なものでは、
Universal Viewer [https://universalviewer.io/]
Mirador [https://projectmirador.org/]
IIIF Curation Viewer [http://codh.rois.ac.jp/software/iiif-curation-viewer/]
などがある。
ユニバーサルビューアーとミラドール(Mirador)の使い方を

ユニバーサルビューアー(Universal Viewer)での表示方法

ユニバーサルビューアー(Universal Viewer) ロゴ
Universal Viewer [https://universalviewer.io/]で
e国宝 - 国立文化財機構所蔵 国宝・重要文化財 [https://emuseum.nich.go.jp/]のデータを表示させてみる。

Universal Viewer で検索やメニューの選択によって希望するデータを表示
検索やメニューの選択によって希望するデータを表示させる。


IIIFのロゴマークの部分(赤カコイ箇所)にIIIF対応ファイルのリンクが あるので右クリックしてURLをコピー
IIIFのロゴマークの部分(赤カコイ箇所)にIIIF対応ファイルのリンクが
あるので右クリックしてURLをコピーする


ユニバーサルビューアー(Universal Viewer)
ユニバーサルビューアー(Universal Viewer)
https://universalviewer.io/
のサイトを表示させる。


サイト下部の「View a IIIF Manifest」の入力欄に先ほどコピーしたURLを張り付け
サイト下部の「View a IIIF Manifest」の入力欄に先ほどコピーしたURLを張り付け、「View」をクリックする。


埴輪を表示させることができた。
埴輪を表示させることができた。

ミラドール(Mirador)(スペイン語でバルコニーの意味)での表示方法

ミラドール(Mirador)ロゴ

Mirador [https://projectmirador.org/]で
e国宝 - 国立文化財機構所蔵 国宝・重要文化財 のデータを表示させてみる。

ミラドール(Mirador)サイト下部の「TRAY A LIVE DEMO」をクリック
ミラドール(Mirador)
https://projectmirador.org/
のサイトを表示させる。
サイト下部の「TRAY A LIVE DEMO」をクリックする。

画像が並んだ画面が出てくるので左上の「+」ボタン(赤マル箇所)をクリック
画像が並んだ画面が出てくるので左上の「+」ボタン(赤マル箇所)をクリックする

右下に「+ ADD RESOUCE」というボタンをクリック
サイトの右下に「+ ADD RESOUCE」というボタン(赤カコミ箇所)をクリックする。

入力欄に先ほどコピーしたURLを張り付け、「add」をクリック
入力欄(緑カコミ箇所)に先ほどコピーしたURLを張り付け、「add」(赤カコミ箇所)
をクリック。

リストの一番上(緑カコミ箇所)に取り込みができたのでクリック
リストの一番上(緑カコミ箇所)に取り込みができたのでクリックする。

埴輪を表示させることができた。
埴輪を表示させることができた。

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自営無線通信のエンジニアをしていました。現在はコンピュータ系。理科っぽいものが好きなので、電子工作、BCL、アマチュア無線、RCカー、カブトムシ、金魚、熱帯魚、自作コンピュータ、カメラ、ドローンなど一通り通過しております。 現在は、飛ぶものと昔のものに興味があります。

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